2026年3月4日、日商簿記3級に合格した翌日から、簿記2級の勉強を始めました。経理や会計の実務経験はなく、商業系の学校で学んだ経験もありません。数学にも苦手意識がありました。
その状態から約3か月間学習し、2026年5月30日に日商簿記2級へ77点で合格しました。
学習には、YouTube講義、CPAラーニング、商業簿記・工業簿記の問題集、模擬試験、日本商工会議所のサンプル問題を使用しました。基礎は動画講義で学び、問題集で自力で解けるかを確認し、理解できない部分はCPAラーニングで補い、5月からは模擬試験で全体を確認する流れで進めました。動画はそれぞれ約3周し、問題集は全範囲を10周以上しています。
仕事と並行して勉強していたわけではなく、資格学習に集中できる環境でした。多い日は1日8時間ほど取り組んでいます。同じ教材や方法を使えば誰でも同じ期間で合格できるという意味ではなく、学習環境や得意分野によって必要な時間は異なります。
3回受験した経過については、別記事の「日商簿記2級に3回目で77点合格|64点→61点→77点の8日間体験記」で詳しくまとめています。
実務経験なしで簿記2級の独学を始めた
日商簿記3級に合格したのは2026年3月3日で、翌日の3月4日から2級の勉強を始めました。3級で学習した内容を忘れないうちに2級へ進みたいと考えたためです。
学習開始時点で、経理や会計の実務経験はありませんでした。商業系や工業系の学校で学んだ経験もなく、数学にも苦手意識がありました。それでも2級を目指したのは、就職活動で示せる資格を増やし、履歴書に書けるものを一つでも増やしたいと考えたためです。
動画講義を学習の中心にした理由
簿記2級の学習では、一般的な紙の解説テキストを使用しませんでした。商業簿記と工業簿記の問題集は使いましたが、基礎を学ぶ段階では動画講義を中心にしました。
動画を再生すると、講義を受けているような環境を作れます。本を開いて自分だけで始めるよりも「これから勉強する」という姿勢へ切り替えやすく、集中して取り組めました。動画内の確認問題は毎回解き、基礎を一通り学んだ後は問題集も加えて、自分で解き方を再現できるか確認しました。
私には、動画で説明を聞き、問題で手を動かす方法が合っていました。
独学で使用した教材と役割
実際に使用した教材は、次のとおりです。
- ふくしままさゆき氏のYouTube講義
- CPAラーニングの講義とPDF資料
- 『みんなが欲しかった!簿記の問題集 日商2級 商業簿記 第15版』
- 『みんなが欲しかった!簿記の問題集 日商2級 工業簿記 第14版』
- 問題集付属の模擬試験
- CPAラーニング内の問題
- 日本商工会議所公式サイトの日商簿記2級サンプル問題
教材を途中で変更したり、新しい教材を次々に追加したりはしていません。最初に選んだ教材を継続して使い、それぞれの役割を分けました。
ふくしままさゆき氏のYouTube講義
基礎学習の中心にしたのは、ふくしままさゆき氏のYouTube講義です。商業簿記と工業簿記の動画を、それぞれ一通り約3周しました。動画内の確認問題にも毎回取り組み、説明を聞いた直後に自分で答えを出せるか確認しました。
簿記系YouTuberふくしままさゆき
CPAラーニングの講義とPDF資料
CPAラーニングは、YouTube講義だけでは理解しにくかった論点の補足に使いました。講義動画に加え、文章や図で確認したいときはPDF資料も利用しました。
CPAラーニング公式サイト
商業簿記と工業簿記の問題集
動画講義で基礎を学んだ後は、問題集を使用しました。商業簿記から先に始め、その後に工業簿記へ進みました。2冊とも、一部の苦手問題だけではなく、掲載されている全範囲を10周以上しています。

約3か月の学習スケジュール
私が実際に進めた流れは、次のとおりです。
- 最初の約2週間:商業簿記の動画と確認問題
- 次の約2週間:工業簿記の動画と確認問題
- 学習開始から約1か月後:問題集を追加
- 約1か月半後:商業簿記と工業簿記を混ぜて演習
- 学習開始から約2か月後:模擬試験と全体問題を開始
日付ごとに厳密な計画表を作っていたわけではありません。それぞれの期間は、自分の中で設定したおおよその目安です。
最初の2週間は商業簿記を学習した
最初の約2週間は商業簿記に集中しました。問題集を何度も解くことより、動画講義を見て全体像をつかむことを優先しました。動画内の確認問題には毎回取り組み、まずどのような論点があるのかを把握することを目標にしました。
次の2週間は工業簿記を学習した
商業簿記を約2週間学んだ後、工業簿記へ移りました。商業簿記と工業簿記では問題の考え方や計算の進め方が異なるため、最初から両方を混ぜるのではなく、商業簿記の基礎を一通り学んでから進みました。工業簿記は全体として比較的理解しやすいと感じましたが、CVP分析など解き方が曖昧な論点もありました。
約1か月後から問題集を加えた
動画講義を一通り学んだ後、問題集を加えました。動画を見て理解したつもりでも、実際に問題を解くと手が止まることがあります。この段階からは、講義の内容を覚えているかではなく、自分だけで解き方を再現できるかを確認しました。解説を読んでも理解しにくい場合は、動画やCPAラーニングへ戻りました。
約1か月半後から両分野を混ぜた
学習開始から約1か月半が経った頃から、商業簿記と工業簿記を分けずに取り組みました。この頃からは教材の順番に沿うのではなく、自分が理解できていない論点を選んで時間を使っています。商業簿記では第2問や第3問で扱われる論点を重点的に、工業簿記ではCVP分析など不安が残る範囲へ戻りました。
動画講義を約3周した方法
商業簿記と工業簿記の動画講義は、それぞれ一通り約3周しました。毎回同じ目的で見ていたわけではありません。
1周目は全体像を把握した
1周目は、細かな内容を覚えることより、どのような論点を学ぶのかを把握することを優先しました。分からない部分が残っていても、まず講義全体を進めました。最初に全体を見ることで、後から何を重点的に確認すればよいか判断しやすくなりました。
2周目は6割程度の理解を目指した
2周目は、自分の感覚で6割程度まで理解することを目標にしました。1周目で一度聞いていたため、説明を追いやすくなっていました。言葉や計算手順を覚えるだけでなく、なぜその処理を行うのかも意識しました。
3周目は9割程度の理解を目指した
3周目は、自分の感覚で9割程度まで理解を深めることを目標にしました。この6割や9割は試験で測定した客観的な数値ではなく、周回ごとに理解できる範囲を増やすために設定した自分なりの目安です。
3周目でも理解が曖昧な論点は残りました。その部分は動画だけで解決しようとせず、問題集を解きながら確認しました。動画を3周したことを学習の完了とは考えず、問題演習へ進むための基礎ができた段階と考えていました。
問題集を全範囲10周以上した方法
動画講義で基礎を学んだ後は、問題集を使った演習へ進みました。商業簿記と工業簿記の問題集は、どちらも全範囲を10周以上しています。最初から正解できることを目標にしたわけではなく、分からない問題を放置せず、その場で解き方を確認してすぐに再現することを重視しました。
分からない問題はすぐに解説を確認した
解き方が分からない場合は、長時間考え続けず、すぐに解説を確認しました。分からない状態のまま時間だけを使うより、正しい考え方を先に確認した方が次の演習につながると考えたためです。ただし、解説を読んだだけでは次に解けないことがあります。そのため解説を確認した後は、必ず自分で解き直しました。
解説後に2回解き直した
分からなかった問題は、次の手順で確認しました。
- 解けないと判断した時点で解説を読む
- 解説を閉じて、自分で一度解く
- 確認のためにもう一度解く
最初の解き直しは解説を覚えているため解ける場合があります。そこで、もう一度解き、手順を自分で再現できるか確認しました。一度解けた問題も後の周回で再び間違えることがあるため、全範囲を繰り返し、時間が経っても解けるかを確かめました。
同じ問題の答えを覚えてしまうこともあった
全範囲を10周以上繰り返すと、問題文を読む前に答えを覚えてしまうことがあります。答えを記憶して正解できても、初めて見る問題へ対応できるとは限りません。そのため、正解したかどうかだけでなく、なぜその処理になるのかを説明できるか、計算手順を自分で組み立てられるかを意識しました。また、問題集だけでなく、CPAラーニングの問題や日本商工会議所のサンプル問題にも取り組み、異なる問題文や形式にも触れました。
CPAラーニングで理解できない部分を補った
ふくしままさゆき氏の動画を中心にしましたが、一つの動画だけですべての論点を理解できたわけではありません。扱われていない内容や、説明を聞いても理解が曖昧な部分は、CPAラーニングを使って補いました。
同じ論点でも、講師によって説明の順番や言葉の使い方は異なります。最初の説明では理解できなかった内容でも、別の説明を聞くことで考え方がつながることがありました。CPAラーニングは講義の数を増やすためではなく、自分に合う理解の仕方を探すために使いました。
PDF資料では、動画で聞いた内容を文章や図で確認したいときや、細かな論点を見直したいときに活用しました。私の場合は、動画で考え方や全体の流れを理解し、PDF資料で細かな内容を確認し、問題集で自力で解けるかを確かめるという役割を分けていました。
私が利用した時点では無料で学習に活用できましたが、利用できる講義や条件は変更される可能性があるため、使用前に公式サイトで確認してください。
模擬試験で全体を確認し、弱点を分けて復習した
学習開始から約2か月が経った5月以降は、試験全体を通して解く練習を始めました。使用したのは、問題集付属の模擬試験、CPAラーニングの問題、日本商工会議所が公開している日商簿記2級のサンプル問題です。
模擬試験では、最初から苦手な問題だけを選ぶのではなく、まず全体を通して取り組みました。全体を解くことで、理解していたつもりの論点でも手が止まることや、複数の処理が重なると混乱する部分が見えてきました。一通り解いた後は、分からなかった問題や自信を持てなかった部分を確認し、動画、CPAラーニングのPDF資料、問題集へ戻りました。
使用した模擬試験は3周以上解きました。同じ模擬試験を繰り返すと答えを覚えるため、点数だけでなく、処理方法を説明できるかも確認しました。
独学を続けて感じたメリットと注意点
約3か月間、動画、PDF資料、問題集、模擬試験を組み合わせて独学しました。
自分の理解度に合わせて繰り返せた
独学では、理解できた部分を早く進め、分からない部分へ多く時間を使えます。一度の説明で理解できない論点は別の動画を見たり、CPAラーニングのPDF資料を確認したりしました。決められた授業の進度に合わせるのではなく、自分の理解度に応じて調整できたことは独学のメリットだったと感じています。
動画を見るだけでは理解したつもりになりやすい
動画を見ていると、その場では理解できたように感じます。しかし実際に問題を解こうとすると、仕訳や計算手順が出てこないことがありました。動画を見終えた回数よりも、自分で問題を解き、正しい処理を再現できるかを確認することが重要です。
自分に合った方法を選ぶ必要がある
私には動画講義を中心に基礎を学び、その後に問題集を繰り返す方法が合っていました。紙のテキストを読みながら進めた方が集中できる人や、講師へ直接質問できる環境が必要な人には、同じ方法が合わない可能性があります。教材の知名度や周回数だけで決めるのではなく、自分が集中しやすく、理解した内容を問題で確認できる方法を選ぶことが大切だと感じました。
まとめ|動画で理解し、問題演習で再現した
私は2026年3月4日から簿記2級の学習を始め、商業簿記の動画から工業簿記へ順番に進みました。動画はそれぞれ約3周し、その後は問題集を全範囲10周以上しています。分からない問題はすぐに解説を確認し、解説を閉じて自分で解き直すことを繰り返しました。一つの説明で理解できない論点はCPAラーニングの講義やPDF資料でも確認しました。
私は仕事と並行せず、資格学習に集中できる環境にいました。多い日は1日8時間ほど勉強しています。周回数をそのまままねるのではなく、自分が理解を確認できる方法を選ぶことが重要です。
あわせて読みたい簿記2級の記事
3回の受験で64点・61点の不合格を経験し、3回目に77点で合格するまでの流れは、次の記事にまとめています。
→ [日商簿記2級に3回目で77点合格|64点→61点→77点の8日間体験記]
2回の不合格後に、得点結果を見ながら復習範囲を絞り、8日間で立て直した方法は、次の記事で詳しく紹介しています。

