入口1つ、処理3回、週次“排水”。
脳に届く“未読”を、まずは物理的に減らす。——すべての情報の入口を1つ に寄せ、朝昼夕の3回 だけ処理し、週次で排水 する。One Inboxとゼロベース整理で、朝の90分で片づく“最小朝活” 完全版|前夜設計→開始儀式→A起動・B最重要・Cレビュー の火力を奪う“情報漏れ”を根こそぎ断ちます。
この記事の狙いと前提
One Inboxの定義(最短まとめ)
Inbox=収集の一時置き場 (判断はそこで完了、保管は別DB/フォルダ)
入口は1つ (メールクライアント or 収集アプリ)。他は転送/連携 で集約
処理は1日3回 :朝・昼・夕。それ以外の時間は開かない
設計原則(3本柱)
入口統一マップ(まずはここから)
ソース やること 転送/連携先 備考 メール(複数アカ) メインへ自動転送・色分け One Inbox(メール) ニュースは要約or配信停止 チャット(社内/外部) 重要チャンネルのみ通知 One Inbox(要約) @メンション以外はサマリー SNS DM 通知OFF→朝夕2回Pull One Inbox(手動収集) 仕事DMはテンプレ返信 Webフォーム/問い合わせ 自動転送+タグ付与 One Inbox(メール) 件名に[INQ]付与 カレンダー招待 自動受信→テンプレ返信 One Inbox(要約) 15分アポ/非同期へ誘導 メモ/スクショ/リンク 共有トレイへ集約 One Inbox(収集箱) 画像は日次でメモ化 タスク/課題管理 受信箱1つに限定 One Inbox(タスク) プロジェクトは別DBへ振替
処理ルール(5つの行き先)
行き先 条件 具体例 操作 次の行動 2分以内で動ける/期限あり 返信・承認・短い修正 その場で処理 or タスク化 待ち(Waiting) 他者待ち/期日あり 回答待ち・納品待ち “W:”タグ+期限 カレンダー 日時が決まる 会議・締切・電話 予定化(A10/B60/C20枠へ) 参照 証拠・資料 契約PDF・仕様書 フォルダ/DBへ保管 捨てる 再訪不要 広告・重複 削除+配信停止
迷ったら“捨てる or 待ち”:未決のままInboxに残さない。
テンプレ返信(そのまま使える文例)
非同期誘導 :「確認に1営業日かかります。進捗はこのスレで更新します。」
15分アポ :「要点の擦り合わせは15分で。候補は◯/◯(火) 10:00/15:00」
資料請求 :「決裁に必要な書式があればご提示ください。先に準備します。」
自動化・フィルター設計
種別 条件 アクション ねらい ニュース要約 発信元がニュース系 要約フォルダへ移動 本文を直接見ない 通知一括 noreply/自動通知 要約に集約 バッジを減らす お客様 @顧客ドメイン 重要タグ+色 見逃し防止 請求/領収 件名に「請求/領収」 会計フォルダへ 後工程に直行
ゼロベース整理(7ステップ)
# やること 具体アクション ゴール 1 入口の断捨離 使っていない窓口を閉鎖 窓口を最小に 2 通知の骨格 “即時/要約/無通知”に三層化 即時は@メンション等だけ 3 ニュースの止水 メールニュースを要約or配信停止 受信数-70% 4 転送ルール サブ→メインへ一括転送 Inbox1ヶ所へ 5 既定値の明文化 連絡/買い物/メディアの既定値を文に 選択削減リスト20 6 ラベル最小主義 行き先5系統に合わせる 迷いゼロ 7 週次排水の定例化 土日どちらか30分 水位リセット
週次“排水”台本(30分)
One Inbox ダッシュボード例(ビュー構成)
ビュー 目的 表示条件 操作 Today 今日処理すべき 期限=今日/重要タグ 2分ルール適用 Waiting 他者待ち “W:”タグ 期限前に自動リマインド Agenda 会議用 今日の会議関連のみ 議題テンプレを添付 Sweep 週次排水 要約/購読/通知 一括アーカイブ
失敗と回避策
Inboxを“保管庫”にする → 5行き先へ“即移送”。Inboxに置きっぱなし禁止
通知が戻る → 週次で“即時→要約”へ移動。即時は@メンション等だけ
ラベル増殖 → 5系統以外を作らない。必要なら一時タグ(週内で消す)
Q&A
Q. One Inboxの“1つ”は何がおすすめ? A. 日常で一番開く器でOK。重要なのは**規律(時間割・三層通知)**です。Q. 仕事と私用を分けたい A. メールは転送で統一し、ビュー で切り替え。規律は共通にしましょう。Q. 情報の取りこぼしが不安 A. “Today/Waiting/Agenda/Sweep”の4ビューで網羅します。週次排水が保険です。
まとめ
まずは“入口を1つに寄せる”だけで、日中の判断数は大きく減ります。朝昼夕にだけ開くルールにすれば、作業時間は守りやすくなります。 次に、週1回の排水で水位をリセットしましょう。要らない配信を止め、要約へ寄せるだけで“未読”は激減します。 最後に、既定値と組み合わせれば運用はさらに軽くなります。One Inboxはツールではなく規律 です。今日から7日、上の表で回してみましょう。
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